【考察】映画『余命10年』茉莉がビデオの記録を消さなかった心境と理由【ネタバレ注意】

映画『余命10年』を見たあなたへ。

いろんな感情が行き来したのではないでしょうか?

ネタバレに細心の注意を払った感想が下記のツイートのとおりです。

このブログでは、小松菜奈さん演じる「茉莉」が、

  • なぜビデオの記録を消していったのか?
  • なぜ和人との最初の記録を消さなかったのか?
まさとぅー

まだ見ていない方はネタバレ覚悟でお願いしますね。

それでは本編へどうぞ!

目次

あらすじ

引用元:キネマ旬報

二十歳で難病を発症し、余命10年となった茉莉に小松菜奈。茉莉と恋に落ち、その運命を大きく変える和人を演じたのは坂口健太郎。初共演となる最旬実力派の二人が、小説の文庫化を待たずして亡くなった著者の想いを引き継ぎ、「10年」の物語を全身全霊で演じる。

(略)

約一年に渡って四季を撮り続け、かけがえのない一瞬一瞬を鮮明に映し出し、誰もが経験する「大切な人たちとの日々」の素晴らしさを伝えてくれる、この春一番の感動作。

引用元:映画『余命10年』オフィシャルサイト
まさとぅー

映画をみた後で、あらすじを読むと茉莉にとって毎日が「かけがえのない一瞬」だったんだなと改めて感じますね。

【考察】茉莉がビデオの記録を消していくシーン

引用元:ファッションプレス

新しい記録から削除していく茉莉

・1つ1つの動画を見終えてから記録を削除する茉莉。その指先の動きがとても重く感じます。あたりまえだ。そのとき、自分がいいと思ったもの、楽しい思い出を自らの手で消しているのだから。しかもそのビデオには和人との思い出がほとんどだ。

・女性の恋愛は上書き保存なんて言われている。失恋経験がある女性なら一度はやったことがあるはずだ。次の一歩を踏み出すため、もしくは嫌いになった元彼とのデータをすべて削除したことが。けど今回のケースはワケが違う。和人のことが好きなのだ。大好きなのだ。和人との未来を描くシーンがあるが、それくらい和人のことを想っていたのだ。

まさとぅー

この回想シーンは茉莉の夢。とても心を締め付けられた。ぜひ劇場で確認してほしい。

そんなに大好きなのになぜ記録を消すのか?

心に記憶していた

和人と別れた理由と同じように、死の恐怖を紛らわすために思い出も消していったとしたら、和人と別れたあとにビデオの記録も消すはず。この後のシーンで病態が急変するのですが、茉莉は終わりを感じていたのかもしれません。ビデオから楽しい思い出を消していくのは本当に辛い。消すためが目的なら1つ1つ動画を確認せずに一斉削除すればいい。けどそうしなかった。1つ1つ動画を確認して消したのは思い出を心に記憶したかったからではないでしょうか。

消さなかったのではなく、消せなかった

「私もがんばるからさ、もう死にたいなんて思わないでください」

和人に初めてビデオを向けて、茉莉がかけた言葉です。このデータを消したら和人との約束にウソをついてしまうことになる。自分の言ったことを自らの手で消してしまうことになる。和人に向けた言葉だったけど、自分(茉莉)に向けられている言葉に感じたのかもしれない。 まだ、がんばれる。消えたくない。死にたくない、と。

データを消せなかったシーンの直後に茉莉が瞳を閉じます。未来の回想シーンが流れ、病態が急変。危篤状態になります。

けれど、家族に見守られながら、医師の賢明な処置のもと、奇跡的に一命をとりとめたのです。がんばったことで和人にも会えました。茉莉は最期まで和人との約束を守りきったのです。

まとめ

茉莉が、ビデオの記録を消せしていくシーンの心境と理由を考察しましたがいかがでしたでしょうか。

茉莉の仕草、表情から、いろんな感情を想像できますよね。

最後にまさとぅーの考えをまとめさせていただきます。

  • ビデオの記録を消し、心に記憶した
  • 私もがんばるという言葉を消したくなかった
  • 和人との約束を守りたかった

まだ原作を読んでいないので、読んでみようかな。

原作を読んでから映画をみたら、このシーンの感じ方も変わるかもしれませんね。

今回もご愛読ありがとうございました。

それではまた。

あなたにとって今日が、かけがえのない素晴らしい1日になりますように。

いつもご愛読いただきありがとうございます
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